na2kox's diary

熱しやすく冷めやすい人間の生産性のないくだらない日々を綴る備忘録です。

雪穂の笑み。

内心疑っていて、若干不安に思っていることがあります。
雪穂の今までってやっぱり本当は全て計算だったんじゃないかという事。

原作では最後の最後まで私はずっと疑心暗鬼でいた訳なのですが、ドラマの雪穂はかなり亮司への愛情というものが感じられて、そこまで疑いはもっていなかったのだけど。

何度かアップで写されている、雪穂の笑み。
実の母親を心中に見せかけて殺した後の笑み。取り調べ室で「桐原亮司を捕まえて下さい」と笹垣に泣きながら言った後の笑み。義理の母・礼子殺しを亮司に任せた後で友人に「今夜が峠なの」とアリバイ作りで電話をしている時の笑み。

この笑みっていろんな解釈が出来ると思うんですが(自嘲だとか嘲笑だとか)、これが全て計画どうりに進んだ事に対する、全てを欺いている笑みだとすると恐ろしいわけです。
単に雪穂の悪女ぶりを表すための、ひとつのエピソードだとしたら問題ない訳ですが。

最終回不安に思っている点は、あの1話冒頭のその後。
雪穂が泣きながら「明るい・・・明るいよ・・・亮・・・」と亮司の全ての思いを背負い、亮司の死を無駄にしない為に、駆け寄ることもせずに違う道へ歩いていくシーン。あの感動のラストですよ。
あの後にふと表情でも変わって、雪穂の"ニヤリ"なんてものがあったらですね。私は立ち直れないわけですよ。亮司が気の毒すぎて!!!というか全てが嘘だったのか!と今までの涙って一体・・・的なおぞましいどんでん返しがあるんじゃないかと危惧している訳です。

ドラマ的にはかなりの神的な展開で、面白くなる事は認める。
が、亮司があんだけの事して死んでも報われないのはや・・やるせない。違う意味で切ない。

もし、子供の頃の雪穂が河原で亮司と出会う事も全て計算の内だったらどうしよう。
まぁ・・・だからといって亮司があの親父を殺してくれる事まで計算しているとはどうしても思えないけれど、「全部計算かって言われたら違う。でも期待してなかったとしたら嘘になる」と同じ思考だったとしたら、どうよ。
「全部計算だったからって何なの?」とかキレられたらどうしよう。私キレさせたら大したもんだよみたいな。
子供の頃からそんな感情持ち合わせてるのは、なしの方向だよね。そうは思えないよね。
でも、幼い頃から亮司は、全て雪穂に握られているとしたら、どうよ。

ありえないよね。考えすぎよね。ドラマの雪穂はどうもそんな感じではないと思ってはいるんだけども。そんな裏があるとは到底思えない・・・ような気もしてるんだが。はるかちゃんのお話やテレビ誌みてても、ドラマのテーマ考えてもそういう方向にはいかなそうではあるけどな。
亮司と違って雪穂は人間味がないからそう思うのかもしれませんな。おっぞましい話やろ〜。