ぼくたちと駐在さんの700日戦争
普通に面白かったです。
そんなに大爆笑する映画ではないし、起承転結がドラマティックに描かれているわけでもないんですが、あの時代のほのぼのさが滲み出ていて、見終わった後「面白かった〜」と素直にいえる映画。
誰が特にいい味だしてたとか、誰が目立ってたとか、主張する程にはない珍しい映画だと思う。
敢えていえば、作品全体がいい味出してたというか。
顔的には個人的に石田卓也くんがとっても好みですが、そんなことはどーでもいい。
あの年代(確か昭和54年?)にちょうど青春時代を送っていた人が、この映画を見たらそりゃあ懐かしくてあったかい気持ちになるんじゃないかなぁ。
こういった心が豊かな時代が続いていたらどんな世の中になっていただろう。
やっぱり様々な面での進歩によって、失っていったものって多数あっただろうね。
もちろん素晴らしい結果を生んでいる面もあるわけだから、一概には言えないですが。
ぼくら、こと主人公=ママチャリ率いる悪がき(とも言えない)メンバーが、駐在さんに悪戯戦争をしかける訳ですが。それがまたしょーもない悪戯で、ちょいちょいコネタを仕掛けてきて、噴きます。ププーっていう。その上、駐在さんも負けじと悪戯を仕掛けるんですが、これがまた汚ねぇ!汚ねぇ!っつうかしょーもないっつうか脳内が子どもっていうか。そこがまた愛らしいんですが。愛すべきバカの一歩手前位です。
脇に、竹中直人、坂井真紀、酒井敏也、石野真子と豪華で、其々キャラ的にも魅力的。
と、基本的には楽しみましたが、
市原隼人のナレーションがもうちょっと滑舌良く聞き取りやすかったら尚良かった。