na2kox's diary

熱しやすく冷めやすい人間の生産性のないくだらない日々を綴る備忘録です。

モーツァルト!3回目


モーツァルト (帝国劇場 昼の部)
井上芳雄 木村佳乃 市村正親 高橋由美子 山口祐一郎 高橋愛子ほか

す・・・・・すっごいよかった!幕が降りた時、半泣きだった。

芳雄ヴォルフが本当に最高だった。その熱演で引っ張って他キャストも素晴らしかった。
演技はもともと抜群。歌がどうのと前に書きましたが、そんなちっちゃい事感じさせない感情が溢れていた。台風の中行った価値があった・・・・・。

「ブラ〜ブォ〜!」と石丸ラウルばりに叫びたかったがやめた。
あいつがブラ男だと思われるのもなんなんで。係員に連れてかれるのもなんなんで。

何も知らないで普通に見ていたんですけど、最後の最後で知りました。
今日芳雄くん楽じゃん・・・!しかも愛子アマデも楽だそうで。ラ・・ラッキー!

カテコ後毎度のヴォルフアマデコンビが出てきて、ばんざーいって言ってました。かわ・・・!
し・・・しかも・・・アマデが立った!じゃなくてアマデが喋った!
芳雄くんが「最後くらい喋っちゃえ!」と促し「と〜っても楽しかったです!」と一言。か・・・かわ・・・!アマデやっぱり人間だったんだね!という位の素晴らしい演技だった。

明日の楽も行きたくなる程よかった...とか言って必死で明日のチケ探してるあたり...。

ハイライト版CDを購入し今聞いているのですが、今日の舞台も合わせて、頭の中が「モーツァルト!」でいっぱいいっぱいです。エリザに頭を切り換えなければ・・・・・

今日は9月の為の練習用に双眼鏡を持って行き、調整なんぞをしていたんですが。
それがまずかった。表情が鮮明に見えて感動倍増。一度たりとも寝なかったからね。
双眼鏡のお陰で腕が筋肉痛な上、肩と腰が痛い。9月の為に湿布購入しておくべきですか。

・芳雄ヴォルフ
とにかく素晴らしかった・・・。
最後のシーンなんて鳥肌が。「お・・お前なんか、いなけりゃよかったんだ」が物凄かった。極限の状態っていうのはこういう事をいうんだろうっていう演技だった。いや、演技?演技といいたなくない位だった。
はじめてヴォルフという人間を好きになりましたから。今までって結構コロレド大司教様と同じ目線でみていたんですよね、なぜかはわかりませんが。才能は素晴らしいけど人間的に好かない、というか。その矛盾さに苛立ちを覚える感じ。

天才的な所だけ、といったら違うと思うんですが、人間臭さが微妙なさじ加減で出ていてとても魅力的だった。芳雄ヴォルフならではの家族との距離感も関係している気がする。

可愛くてかっこよくて色気がある。音楽の才能を持ち合わせている、それでいて才能だけじゃない自分を見て欲しい、いつか才能に殺されてしまう、という思いを抱えている。
辛いけど、こちらから見ると凄く魅力的だったりもする。

ヴォルフとコンスのシーンがとにかく好き。歌も好きですがこの二人を見ているのが好き。
「僕のものなんかじゃない ただ守ってあげたい」ヴォルフの愛情の向け方が好き。
「あんたの為だけ生きる」のコンスのあんたってヴォルフを呼ぶのも大好き。

ラストあたりの「誇り高く生きる」でヴォルフが帰ってくるシーンも好き。
その後の「乾杯?それともキス?」のコンスも可愛い。木村コンスはその後自ら上着を脱ぐのが大胆ですよね。やる気まんまん(やる気とか)

ラスト思いっきりはだけてますよ常時。露出。双眼鏡で拝ませて頂きました。ナム。

凄くマニアックですが、ヴォルフの「これしか着ないぞ!」が好きで仕方ない(笑)
ついでにいうと芳雄君のダンスも好き。どんなダンスしても貴族な感じがイイ!

・愛子アマデ
アマデはなぜか3回とも多分愛子ちゃんで。だから楽も見られてよかったな。
とても貴族らしい佇まいで美しく高貴。それでいて表情は冷酷でぞくっとする。
ラストの狂気は凄い。
ぼろぼろになったヴォルフに初めて死で救いを与えるかのように見えました。才能に殺されるわけではなく。ヴォルフも辛かったでしょうがアマデも苦悩を抱えていたんだろうな。

・吉野シカネーダー
吉野シカネーダーがとにかく麗しい。是非オスカルをやって頂きたい(笑)
声が酒焼けみたいにしゃがれてるのはなんなんだろう。妹がよく飲んで帰ってくるとあの声になっているのだが(笑)
でも、麗しくて声もいいと嫌味な感じがするから、ちょうどいいさじ加減な気も。
コンスとヴォルフが再会するシーンで、シカネーダーが「紹介しろよ」って言った後に芳雄ヴォルフがちっちゃい声で「いや、しないよ」って突っ込んでんのにニヤリ。いいなぁ。

・山口コロレド
か・・・・・かっこ・・・!コロたん・・・バ・・・!いつもより多めにマントを翻しておりま〜す。
この人って、絶対コロレドが一番ハマリ役な気がする。
といってもバルジャンとトートしか見てないですけど、コロレドが一番いい。なんせ楽しそう。歌も言い表せないですがうぎゃーって感じ(意味がわからん)

台詞(歌)がとにかくツボ。「ムチで打つぞ!」「蹴飛ばしてな!」「聞っかれてないのに答えるな〜!」「シェフのコースメニューを〜チェェックする!」「さぁるでも」「作りだっすっ!」とかいちいち笑える。あーワクワク。つかデカイ(しつこい)
若干、今日は例のシーンがやりすぎであり軽く引きましたが、そんな事は歌で挽回(笑)

しかし、誰よりもモーツァルトの音楽の才能を認めていたのはこの人なんですよね。
まさに音楽の魔術です。独り占めしたいんだよな、実はね。
しゃくだけど好きっていう気持ちわかるなぁ(わからんでいい)

・木村コンス
こ・・・この間見た時よりも歌唱力が低下している・・・!ウワォ!
「ダンスはやめられない」は「これは悪夢だ〜」とフランツになりました。

しかし、今日は双眼鏡で見ていたので表情も見られて大丈夫でした。
ラスト、ヴォルフが発狂している所を見つめているコンスのなんとも言えない表情がとてもよかった。目にいっぱい涙が溜まって、どうしていいかわからないけど、私はヴォルフを包み込んであげよう、っていう気持ちにみえた。
見たことないですが、歌を聴いた限りでは松コンスはもっと気が強そうな感じがする。

「流れる血にシャンパン 髪に薔薇を挿して」ってこの歌詞秀逸。凄く素敵。

・市村レオポルト
パパパパー。お父さんとヴォルフの繋がり、というか絆というものも今日はじめて感じた気がする。お互い愛してるんだけど、すれ違ってしまって。
「もう守ってはもらえないだろう」って切ない。
そのまんまのヴォルフをきっとレオポルトも愛しているのにね。父親だもの。
愛情表現が天才的に下手くそですよね(笑)顔に心配だ心配だってかいてある。

ヴォルフに自惚れるなと諭しながら、自分も天才を作り出したと自惚れている所が親子。

オポルトの「怠けずに曲を書くんだ」でおでこをピン!と中盤の頬を軽くつねるような感じで愛を表現している所好きだなぁ〜。芳雄ヴォルフとの方がより親子な印象。

市村さんの歌声はどうしても個人的に魅力を感じないのだけど、ファントムはとてもよかったようだから、年齢のせいなんだろうか?叶わない事ですが、全盛期の市村さんをぜひ見たかった。ただわかることは、歌で押すというよりは感情で歌を聞かせる方ですね。
Yさんとは正反対ね(笑)

ああ、凄く長い。ああ、アッキーヴォルフの楽も見たかった・・・・・・・。
ちなみに、アッキーヴォルフだけ感想をかいていないのは、特に他意があるわけでなく忙しくて書くのを忘れていたら記憶を辿るのが難しくなったというだけです。