na2kox's diary

熱しやすく冷めやすい人間の生産性のないくだらない日々を綴る備忘録です。

悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ

聖なる黒夜

聖なる黒夜

読んでる途中で止まらなくなる、読み終わるのがもったいないと心底思う本に希に出会うんですが、久々でした。東野さんの「白夜行」なんてもうほんとにそうで、ラストが切なくてしばらく呆然とした。
「聖なる黒夜は」読後感が何ともいえない。なぜか涙垂れ流しなんですよ。止まらない。

とりあえず明日中に書店を巡って、シリーズの単行本と柴田よしきさんの本を買い漁ろうと思ってます。文体も好きだったし、他の作品も相当期待できる。欲しいと思ったらすぐにでも読みたいというこの性格が役に立つか否か。

元々、ダーク小説といいますか、ミステリー、ハードボイルド大好き人間なので、やくざが出てくる小説は読みあさってます。だからといって親にやくざと付き合うのだけはやめてくれと懇願されるのは間違っている。現実をみてくれ。それは違うと思う、何かが違う。

ちなみに好きな作家は、福井晴敏中場利一宮部みゆき大沢在昌東野圭吾真保裕一五條瑛北方謙三奥田英朗黒川博行古処誠二殊能将之白川道新堂冬樹藤原伊織貴志祐介北森鴻です。もれなく柴田よしきも追加されます、きっと。

そういえば、堺雅人さんが演じるという奥田さんの「空中ブランコ」も読んでますが、伊良部役が阿部さんなのが納得いかない。オダギリがでる映画版の(こっちはイン・ザ・プールですが)松尾さんも違う。私のイメージでは伊集院光。だってさ・・・!
この小説も面白いですが、奥田さん作品では「最悪」か「邪魔」が好きだ。