悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ
![聖なる黒夜 聖なる黒夜](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41FFE8C8DHL._SL160_.jpg)
- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/10
- メディア: 単行本
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読んでる途中で止まらなくなる、読み終わるのがもったいないと心底思う本に希に出会うんですが、久々でした。東野さんの「白夜行」なんてもうほんとにそうで、ラストが切なくてしばらく呆然とした。
「聖なる黒夜は」読後感が何ともいえない。なぜか涙垂れ流しなんですよ。止まらない。
とりあえず明日中に書店を巡って、シリーズの単行本と柴田よしきさんの本を買い漁ろうと思ってます。文体も好きだったし、他の作品も相当期待できる。欲しいと思ったらすぐにでも読みたいというこの性格が役に立つか否か。
元々、ダーク小説といいますか、ミステリー、ハードボイルド大好き人間なので、やくざが出てくる小説は読みあさってます。だからといって親にやくざと付き合うのだけはやめてくれと懇願されるのは間違っている。現実をみてくれ。それは違うと思う、何かが違う。
ちなみに好きな作家は、福井晴敏、中場利一、宮部みゆき、大沢在昌、東野圭吾、真保裕一、五條瑛、北方謙三、奥田英朗、黒川博行、古処誠二、殊能将之、白川道、新堂冬樹、藤原伊織、貴志祐介、北森鴻です。もれなく柴田よしきも追加されます、きっと。
そういえば、堺雅人さんが演じるという奥田さんの「空中ブランコ」も読んでますが、伊良部役が阿部さんなのが納得いかない。オダギリがでる映画版の(こっちはイン・ザ・プールですが)松尾さんも違う。私のイメージでは伊集院光。だってさ・・・!
この小説も面白いですが、奥田さん作品では「最悪」か「邪魔」が好きだ。