na2kox's diary

熱しやすく冷めやすい人間の生産性のないくだらない日々を綴る備忘録です。

レ・ミゼラブル2005


レ・ミゼラブル (帝国劇場)
別所哲也 鈴木綜馬 坂本真綾 マルシア 劔持たまき 泉見洋平 駒田一 瀬戸内美八 東山義久

私は本当にCDでしかレミゼを知らなくてですね、全く物語を頭に叩き込まず観に行ったわけです。そんな見方もいいのではないかと!めんどくさいとかじゃないかと!
というわけなんですが、物語ちゃんと掴めました。わかりました。面白かったです!
舞台上がとても広くてセットもやはりすごくてお金が高いだけあるわ・・・としみじみ感じた。

個人的な素敵ランキングは、
1位、ジャベール(鈴木氏)2位、バルジャン(別所氏)3位、指揮者(塩田氏)
3位がおかしいという意見は風と共に去らせて頂きます。

ということで、ネタバレ(今更)感の否めない無駄に長い感想は隠します。

ジャベールとバルジャンの関係が見所ですよね、きっとレミゼって(私だけ?)
死ぬまでライバルといいますか、この男二人の関係が熱い。

何か思い出したんですよ、そうですよ、頭の中で廻っていたんですよ。
北方謙三小説「ブラディドールシリーズ」の川中さんとキドニー!
この二人を切々と思い出しました。
悪友でお互い認め合い深い所で思い合っているけれど、正反対でぶつかりあう。
川中「こいつは俺の人生のお荷物なんだ」キドニー「お互いさまさ」
な・・・懐かしい!お荷物なんですよお荷物!!それも最期の最期で分かり合うという。
お前らのせいで何人死んだと思ってるんだ!バカァ!下村さんもなぁ!とわからないネタですみません。レミゼを観てブラディのこの二人を思い出した人はいまい。

とにかく鈴木さんのジャベールが最高によかった。
これってジャベールが駄目だともうレミゼ的に駄目な気がしてならない。
ガラコンで鈴木さん観ましたけど、別にこれといって何も感じなかったんですよね。
ああオデコ広いなこの人「も」と思ったくらいで。あっはっは。
気付かなかったです、休憩時にアヤーンから聞くまで。あの鈴木さんという事に。
かっこいいんだなぁーそして歌もいいし演技も迫力あったし。
オデコ広い人の方がカツラ似合いますね、とても思いました(そんな話はいい)

別所バルジャンもよかった。というか私はこの半年で別所さんを何度観ているのか。そして何度彼の家の方角に向かって土下座をしているのか。ごめん、ハムの人。
アカデミー賞で無駄にハイテンションなウザイ人と思って申し訳ない。
外人のようだった、顔も体も雰囲気も。優しさと包容力があって人間臭くて。でも強くてあたたかくて素敵。

指揮者の人が最高に素敵でですね。席が3列目というすばらしさだったので、指揮者の方が見えるんですよ。楽しそうに指揮をされてて、迫力があってかっこよかったなぁ。
アヤーンから聞いたのですがソルティと呼ばれていて有名な方だそう。
ソルティってまた・・・。北方さんの街シリーズでソルティっていますよ。ソルティ大好きですよ。社長です。
こういうお芝居を観るとオケの方が気になって仕方ないんですよね。ガラコンもそればっかり観てたなぁ。

ところでマリウスとコゼットとエポニーヌ。
エポニーヌはマリウスのどこがよかったのでしょうか。コゼットもだが。
というかマリウスって本気でエポニーヌの恋心気付いてなかったんでしょうか。どこまで鈍感なんでしょうか。最期には気付いたのでしょうか。と疑問を重ねればキリがない。

泉見マリウスは、よく言えば天真爛漫といいますか恋って素晴らしい!世界はハッピーってなもんです。悪く言うと何かが弱そうな感じ(これ以上は言えない)
マリウスに求められているであろう若さとか繊細さとか純粋さとか一生懸命さとか、その辺があまり感じられなかった。個人的にね。
雑誌で見た方がかっこよかった感じがするんですが、それは髪の色か?
身長、スタイルもやはりきっと岡田さんや山本さんには劣ってしまうかと。
もの凄い口がでかくてですね、カフェソングの間中、口を凝視してしまったとです。
変わった口の開け方で逆台形の形になるんですよ。すごくないか!?
泣けなかった、すまない。歌は山本さんの方が全然好きだ。
あと、声があまり出ていなかったような?
といいますか、前の席だったので地に近い声の方が聞き取れるんですね。
全体的にそうだったので、だからかもしれないですが。

坂本エポニーヌは声優さんだそうで、そんな感じの声でした。アニメ声。
エポニーヌへのマリウスの態度はあんまり過ぎて切なくなりますね。どこがいいんだこんな男と思える程です。もっとなんか他にいるよ!と(余計なお世話)
個人的にはCDのエポニーヌの方がよかった。
オン・マイ・オウンの初めの高音部分が思いっきり裏声だったのが、寂しかった。ああ、そうか・・・そうくるか・・・と思い入りきれなかった。
全体的のお芝居では坂本さんしか見ていないのでなんとも言えませんが、エポニーヌの悲恋感はあまり伝わってきませんでした。他の方の見てみたい。

劔持コゼットはCDの方だそうで、歌はやっぱり素敵でしたがCDよりは出てなかった。
お芝居的にはお嬢様コゼットーって感じですね。可もなく不可もなく。
CD聞いた限りでなぜか、マリウスはコゼットに一目惚れだけどコゼットは別にマリウスそこまで好きじゃない的な感じが私にはしたんですよ。なぜか。
ああ相思相愛なんだ、と生で見て勝手に不思議でした。ふーん。
安達祐実のコゼットもあったそうですね・・・。あ り えない。それがわからない。

エナルディエ&妻は面白いですねー。妻を森クミさんが演じたらそりゃいいだろうなーとしみじみ思ってました。瀬戸内さんも面白かったですけどね。
やっぱり森クミさんの方がよりキャラクターが立つだろうと。
駒田エナルディエは男前なのに三枚目な役で、しかし歌もしっかりとって感じで素晴らしかったです。ガラコンで聞いた凹凸がなかったあの曲とは全く違う(言った!)

その他にも微妙だと思っていたマルシアも大丈夫だったし、アヤーンが心配していた東山さんも歌もきっちりしてましたし、ガブローシュの女性もよかったですし、初めて行ってちゃんと見られてよかったなぁとしみじみ。また違う人の時にも行きたい。

バリケードのシーンとか好きだなぁ。切なさの中にも熱気があって震えます。
こういうの見てると学生運動やらがあった時代に生まれたかったと思う私は攻撃派に所属しているんでしょうか。ち 違う!・・・なんといいますかこういう熱苦しさが好きです。必死になって何かをぶち破ろうとするそんな一体感が好きなようです。変えられる者ならば変えようじゃないか!という。ウザイ。でも最近はそういうのがny(強制終了)

振り返るとキャスト感想しかかいていないという頭の悪さです。
何度か見てから感じた事を書いていきたい次第。まだまだ語れる程ではないべ。